札幌サッポロファクトリー内にある「札幌開拓使麦酒醸造所」は、日本初の本格ビールを1876年に製造した歴史ある醸造所「開拓使麦酒醸造所」をルーツに持つマイクロブルワリーで「開拓使麦酒シリーズ」であるピルスナー・アルト・ヴァイツェンを醸造しています。隣接する「BREWERY 1876」では、それらのビールをその場で楽しめるブルーパブとして注目されています。併設の見学館では無料で醸造設備や歴史資料を見学することができます。
サッポロファクトリー煉瓦館1階に佇む「札幌開拓使麦酒醸造所」のルーツは、もともと1876年に明治政府の北海道開拓使によって創設された、日本初の本格ビール醸造所「開拓使麦酒醸造所」です。
当時のドイツ醸造技術を採り入れたこの施設は、現在もその理念や製法の伝統を受け継ぎながらマイクロブルワリーとして地産素材を活かしたビールづくりを続けています。
今も当時の建物の名残を見ることができます。
建物正面に位置する「見学館（資料館）」は無料で見学可能。ここではビールの歴史を解説するパネル展示のほか、実際に使用されている仕込釜、濾過槽などの醸造設備を間近で観察できます。2階からはガラス越しに稼働中の巨大仕込釜が見えることもあり、その迫力に驚かれる方も多いようです。
こちらの見学館でも資料を見ながら歴史を知ることができますが、より詳細の歴史を知りたい場合はサッポロビール園にある「サッポロビール博物館」に行くのもオススメです。
↓
https://www.beertiful.jp/listing/sapporo-bier-garten/
さらに、2024年5月にオープンしたばかりの「BREWERY 1876」は、醸造所直結のブルーパブ。小規模ながらスタンディング中心の店内約10席と煙突広場の屋外席があり、天気の良い日は豊かな雰囲気の中で楽しめます。
提供されるビールは、醸造所で仕込まれた「開拓使麦酒」のピルスナー・アルト・ヴァイツェンの３種類。ピルスナーは冷製ラガーの重厚な味わい、アルトはレンガ色の上面発酵エール、ヴァイツェンは小麦麦芽を使ったフルーティな白ビールで、それぞれ北海道産の麦芽やホップを使った地産地消の風味豊かなラインナップです。
約500ミリリットルのアルミカップ付きで900円。
同じカップでのおかわりは800円になります。
店内には昔の写真も数点飾られているので、それを見ながら歴史に思いをはせるのも良いかと思います。
アルミのカップは飲み終わると持ち帰ることができます。
お店の人にお願いすると、リンサーで洗って袋に入れてもらえます。
観光的な楽しみとしては、見学館無料・展示パネルの歴史解説・稼働する仕込み機器の展示・できたてビールが楽しめるブルワリーパブが一体となった、日本のビールの原点を体現する貴重な施設と言えます。
なお、本ページの営業時間などは「BREWERY 1876」のものを入れています。
この「BREWERY 1876」が入っている「サッポロファクトリー」自体が元々は工場の跡地なので、現在ではショッピングモールなどが入った巨大な複合施設になっていますが、よく目を凝らすと当時の面影を残すものが随所にあったりします。それらを探してみるのも面白いかもしれません。
「サッポロファクトリー」の詳細ページは下記をご覧ください。
↓
https://www.beertiful.jp/listing/sapporo-factory/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道札幌市中央区北2条東4 サッポロファクトリー煉瓦館1F |
| 施設概要 | 札幌開拓使麦酒醸造所（歴史的醸造所）＋見学館（無料展示） |
| 提供ビール | 開拓使麦酒（ピルスナー・アルト・ヴァイツェン） |
| 飲食場所 | BREWERY 1876（スタンディング＋屋外席） |
| 見学内容 | 仕込釜・濾過槽の実機展示、パネル展示・映像など |
| 営業／見学時間 | 【見学館】：10:00〜22:00 【BREWERY1876】：4〜10月12:00〜20:00、11〜3月11:00〜18:00 |
歴史とクラフトビールを同時に体験できるこのスポットは、ビール好きの方はもちろん、北海道開拓期の歴史や日本ビール誕生の物語に関心のある方にも強くおすすめしたい一軒です。
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