サッポロビールのルーツである、1876年(明治9年)創業の「開拓使麦酒醸造所」跡地に再開発された複合商業施設。サッポロビールの「札幌第一工場」(札幌第1製造所)として1989年(平成元年)までビールを生産していた場所でもあります。
札幌市中央区にあるサッポロファクトリーは、かつて「開拓使麦酒醸造所」として1876年に設立されたビール工場をルーツとする複合商業施設です。明治時代から約100年にわたりビール醸造所として稼働していたこの場所は、1989年に恵庭市への移転に伴い閉鎖され、跡地は赤レンガ建築や煙突を保存しながら再開発されることになりました。1993年4月に商業施設「サッポロファクトリー」として生まれ変わりました 。
当時の建物が一部現存しており、こちらの外観は植物で覆われていて街中において圧倒的な存在感。
開拓使のマークである星のマークはかろうじて見えるのが印象的です。
総延床面積約16万 ㎡、敷地面積約4.1万 ㎡に及ぶ広大な施設は7棟で構成され、それぞれ「レンガ館」「アトリウム」「1条館」「2条館」「3条館」「フロンティア館」「西館」などと名付けられています。
中でも歴史的価値の高い赤レンガ建築群は「レンガ館」で、明治25年から大正時代にかけて建設された建造物が今も残り、施設のシンボル的存在です。
施設の中心には、縦39 m・幅34 m・奥行84 m、五層吹き抜けの「アトリウム」があります。ガラス屋根に覆われたこの中庭空間は、年間を通じて自然光が降り注ぎ、季節の花やイベントショーが楽しめる屋内公園のような存在です。寒冷地の札幌でも春夏秋冬気持ちよく過ごせる設計が、大成建設によって意図された「雪国でも屋外空間を快適に楽しみたい」という発想から生まれました。
館内には、ランドマークの大きな煙突や工場をいかしたレンガづくりの建物の他、かつての醸造部品などを使用したオブジェクトがあったり、当時の名残を随所に残しています。
そして、ビール好きには外せないのは「サッポロファクトリーレンガ館」です。
ここには「札幌開拓使麦酒醸造所」とそこで作られたビールをスタンディングで飲むことができる「BREWERY 1876」があります。
明治9年(1876年)にサッポロビールの前身である「開拓使麦酒醸造所」が誕生しました。
そして100年以上経った今、当時の味わいを目指して醸造を行なっているのが「札幌開拓使麦酒醸造所」です。
創業時と同じ水脈の伏流水を使っているそうです。
「札幌開拓使麦酒醸造所」の正面には、無料で見学できる見学館があります。ここでは、日本のビール造りのあゆみを貴重な写真とともにパネルでご紹介しているほか、実際にビール醸造で使われている仕込釜、ろ過槽なども見ることができます。
こちらにある仕込槽や煮沸釜は実際に使用されているもので、展示品ではありません。
あまりにも工場っぽくなく展示されている感じなので間違えてしまいそうです。
隣にあるブルーパブ「BREWERY 1876」では出来立てを飲みうことができます。
外で飲むのも気持ちいいです。
扱っているのは以下の3種類です。
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・開拓使麦酒(ピルスナー)
・開拓使麦酒(アルト)
・開拓使麦酒(ヴァイツェン)
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店内には昔の写真も飾られているので、歴史に思いをはせながら飲むビールもひとしおです。
「札幌開拓使麦酒醸造所」と「BREWERY 1876」についての詳細はこちらをご覧ください。
↓
https://www.beertiful.jp/listing/brewery1876/
このように、サッポロファクトリーは「歴史あるビール工場の建物を残しつつ、市民と観光客に新しいライフスタイルと憩いの場を提供する」施設として、札幌のシンボル的な存在です。「開拓使のものづくり精神」や「地域との共生」を今に伝える都市型アトラクションでもあります。
なお、本ページの営業時間などは「BREWERY 1876」のものを入れています。
サッポロファクトリーは店舗によって営業時間が違う場合がありますが、レストランは11時〜22時、ショッピングは10時〜20時となっています。
※下記の理由により、ご来店の際は事前にお店への確認をお願いいたします。
・営業時間が変更になっている可能性あり
・商品やサービスが変わっている可能性あり
・祝日や年末年始は営業していない可能性あり
・ラストオーダーは記載の営業時間よりも30~60分早い時間の可能性あり
★このビアスポットのオーナーや店長さんなどがいらっしゃいましたらご連絡ください。こちらのページを編集可能にできます。
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